サッカー ミラン フォーメーション


ミラン フォーメーション

サッカー基礎講座では、サッカープレーサッカー練習をはじめとし、よく耳にするサッカー用語や練習方法、球の蹴り方や各ポジションの役割、戦術に関することなどサッカー初心者の方でも解かりやすく簡潔に説明しています。「これってどういう意味…?」などと思った方、サッカーをよく知らない人でも、分かったような気になるサイトです(笑)。サッカーのことでわからないことがありましたら是非、当サイトにおきまして、サッカーに関する知識を得ていただければと思います。まずサッカー(SOCCER)とは1チームが11人以下で2チームが敵味方に分かれ、一つのボールを手や腕以外の身体の部分(主に足)を使って奪い合い、移動させ、相手のゴールにボールを入れる球技です。手や腕でボールに触れた場合は反則となる。また、どちらかのチームが7人未満の場合、試合は開始されない。試合途中であっても強制的に終了となる。基本的には、得点を競う合うゲームで自陣ゴールを守りつつ、相手ゴールにボールを入れると得点が1加算される。試合は制限時間の満了によって終了し、時間内により多くの得点の数が多いチームが勝ちとなる。各チームには1人だけ、ゴールを守るゴールキーパーと言う特別な役割を持つプレーヤーを一人だけ配置することが定められている。ゴールキーパーだけが、自ゴール前の一定の領域(ペナルティエリア)内に限り、手を含む全身でボールを扱うことが許される。

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3-4-3[C]





CF
ST ST
LWB CH CH RWB
CB CB
SW
GK


 システムの特徴

96/97シーズンのセリエAで旋風を巻き起こしたのが

当時ウディネーゼの監督を務めていた、元日本代表監督の

アルベルト・ザッケローニである。

1990年代前半〜中期にかけてのカルチョの国

イタリアサッカーでは、サッキが生み出したゾーンプレスが

一大旋風を巻き起こし、新時代の戦術隆盛を極めており、

必然的に各チームが敷いた布陣もゾーンプレスと

相性の良い4−4−2が主流となっていた。

ザッケローニはその流れを受け継ぐ世代の監督とし

大一番を迎えることとなる。


当時はまだ売り出し中だったザックは、その頃セリエAで

王者に君臨していたユベントスとの試合を迎える。

就任から1年半が経過し、アモローゾとビアホフという

2枚看板を軸にしたチームにザックは手応えを

感じていた時だった。

もちろん、当時ウディネーゼを率いていたザックは

ゾーンプレスを用いた4−4−2を採用していた。

ところが、前半2分にSBのジェノーがレッドカードを

提示され一発退場を受けてしまう。

試合開始直後の退場劇。


この一つの偶然から起こったドラマによって、

彼の運命は劇的に回り始める。


王者ユベントスを相手に残り88分を10人で戦う苦境に

追い込まれたザック。

通常、この様な局面に立たされた状況で、9割以上の

監督がフォワードを1枚削ってディフェンダーを

補充する対策を打つのがサッカーの定石だろう。

しかしザックは考え抜いた結果、チームの

2枚看板であるツートップのいずれかを前半2分で

交代させてしまうのは得策では無いとし

このまま3−4−2の布陣で戦い続ける事を決断する。


元々、中堅チームだったウディネーゼのチーム構成は

ディフェンスラインに守備に長けた選手を配置し、

中盤は攻守に渡りハードワークができる労働者を並べ、

得点はツートップの決定力に任せるという戦術だった。


10人になった事で、スリーバックは余計な事は考えず

とにかく守備だけに専念することができ、

かえって安定感が増し、中盤の4枚は持ち前の運動量を

駆使して攻守にフル稼働。

結果、試合はザックの狙い通りビアホフとアモローゾで

3得点を叩き出し、3−0の快勝に終わる。

この一戦で3−4−2の布陣に確かな手応えを感じたザックは

はれを転機に、シーズン終盤に猛烈な追い上げを見せ5位、

クラブ史上初めてのUEFAカップ出場権を獲得する。


ディフェンスのスペシャリストが守備に専念することで

3人のディフェンスラインでも対応できるならば、

余った1人を前線に回してみようと言う考え方かたら、

ザック式3-4-3が誕生。


翌シーズン、ザックは3-4-3を本格導入し衝撃を与えた。

予算の少ない地方クラブのウディネーゼが昇格3年目に

ACミランやASローマといった強豪クラブを抑えセリエAで

3位に食い込む大躍進を遂げ「奇跡のウディネーゼ」と

賞賛された。


この手腕が認められ、ザックは翌年ACミランに引きぬかれ、

新監督として抜擢される。

ミランを指揮するにあたって、ザックは自身のサッカーを

具現化するために、得点源のビアホフと、彼にパスを

供給する役目を担うヘルベグをセットで連れてきた。


早速ACミランでも3−4−3の導入に着手する。

シーズン途中でフォーメーションを変更することになるが

スクデット(リーグ優勝)を勝ち取る。

ザック式3−4−3というイメージが定着したのがこの頃である。


 オフェンスの特徴

3人のフォワードは大きく開きサイドに張るウイングを

置かず、センターフォワードの背後にセカンドトップとして

2人を配置する。

セカンドトップをシャドーストライカーとも呼び、影の様に

つまり、近くでセンターフォワードをサポートする。

ワントップツーシャドーが形成できる。


従来のウイングを配置した場合、相手がフォーバックのとき、

センターバック2人に対してフォワードが1人という状況で

数的不利のため、なかなか縦へのパスコースが作れず、

縦パスが入らない。

もしくは入ってもカットされる確率が高いなど。


しかし、このワントップツーシャドーにすることで、

センターバック2人に対して、フォワード3人のため、

中央のエリアが数的優位が作り出せるのが最大の特徴で

縦パスを有効に使った攻撃が機能しやすい。


ただ、サイド攻撃はウイングバックの単独突破に頼ることが

多くなる。


セントラルハーフはディフェンスラインからボールの

引出しや正確なロングパスで攻撃の起点となり

攻撃をコントロールする役割を担っており、パス能力、

展開力が求められる。

また、センターバックにも同じ役割が求められており、

全体の流れを読む力、こぼれ球に対する競り合い能力、

さらに的確なパスも必要となる。


 ディフェンスの特徴

スリーバックの性質上、どうしても両サイドに大きな

スペースができやすくサイドアタックに対して脆さを見せる。

ウイングバックとセンターバックの連携で流動的な

サイドのケアが必須である。

センターバックの両サイドにはサイドバックもこなせる

センターバック、もしくはセンターバックもこなせる

サイドバックを配置。


基本的にはマンツーマンを採用し、自分のポジションに

近い相手選手を捕まえボールの出どころを

徹底したハイプレスで、潰しにいく。

局面によってはゾーンディフェンスを併用して、守備を行う。

また、オフサイドトラップを仕掛けることもあるが、

失敗するとディフェンスラインの裏に膨大なスペースを

与えてしまう諸刃の剣となってしまう。


オフサイドトラップは、ディフェンスラインでの連係が

非常に重要であるため、コミュニケーションが必要である。


これらをどう織り交ぜて守備を行うかはセンターバック3人と

両ウイングバックの戦術理解度によって決まってくる。


両ウイングバックの2人はしっかりとディフェンスラインまで戻り

攻守を兼業するキーマンで、高い技術と豊富な運動量が必要。

相手サイドプレーヤーへのプレッシング、ボール奪取、

パスコースの限定、クロスのこぼれ球への処理、

サイドのスペースを消す、ディフェンスラインでの

カバーリングなど仕事量が非常に多く、どの仕事を優先するかで

局面は変化する。

また、チーム全体のバランサーの役割を担い、ポジショニングが

引き気味なれば守備的に前がかりになれば攻撃的なる。





3−4−3[A]
3−4−3[B]
3−4−3[C]
3−4−3[D]

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